70 後見人の報酬はどれくらいですか?

 

 以下は、東京家裁で公開されている目安です。他の家裁では違う基準で運用されているところもあるようです。

 

【基本報酬】

 (1) 成年後見人

 成年後見人が,通常の後見事務を行った場合の報酬(これを「基本報酬」と呼びます。)の目安となる額は,月額2万円です。

ただし,管理財産額(預貯金及び有価証券等の流動資産の合計額)が高額な場合には,財産管理事務が複雑,困難になる場合が多いので,管理財産額が1000万円を超え5000万円以下の場合には基本報酬額を月額3万円~4万円,管理財産額が5000万円を超える場合には基本報酬額を月額5万円~6万円とします。

 なお,保佐人,補助人も同様です。

 

 (2) 成年後見監督人

 成年後見監督人が,通常の後見監督事務を行った場合の報酬(基本報酬)の目安となる額は,管理財産額が5000万円以下の場合には月額1万円~2万円,管理財産額が5000万円を超える場合には月額2万5000円~3万円とします。

 なお,保佐監督人,補助監督人,任意後見監督人も同様です。

 

【付加報酬】

 成年後見人等の後見等事務において,身上監護等に特別困難な事情があった場合には,上記基本報酬額の50パーセントの範囲内で相当額の報酬を付加するものとします。

 また,成年後見人等が,例えば,報酬付与申立事情説明書に記載されているような特別の行為をした場合には,相当額の報酬を付加することがあります(これらを「付加報酬」と呼びます。)。

 

【複数成年後見人等】

 成年後見人等が複数の場合には,上記2及び3の報酬額を,分掌事務の内容に応じて,適宜の割合で按分します。 

 

東京家裁後見サイト成年後見人等の報酬額のめやす

https://www.courts.go.jp/tokyo-f/vc-files/tokyo-f/kouken/010204.pdf