· 

事実と評価

 

 おはようございます。

 

 客観的事実と主観的評価

 客観と主観

 事実と評価

 

 これを気を付けるようになると面白いです。

 自ら話をするとき、人の話を聞くとき、どちらが多いのか、どこが事実でどこが評価なのか。

 

 事実が多い話は、それを人に話してもよさそうです。

 反対に、評価が多いときは注意です。その話は事実ではない可能性があります。

 

 「髙野守道は44歳の男性です」

 「髙野守道はちょっと面白いおじさんです」

 

 上の文は、私に関する事実なので、誰にとっても真実です。

 下の文は、私に関する評価なので、人によって「全然面白くない」と感じる人もいるため、真実とは言えません。

 

 仕事で人と話をするときは、可能な限り上の文になるように気を付けています。

 この話し方であれば、信頼を得ることが可能と考えるからです。

 

 そのような考えで相手の話を聞くと、事実を多く話す人であれば、信頼に足る人物という評価に近づきます。

 もちろん、間違った事実であれば、指摘して反応を見ます。

 

 反対に、評価を多く話す人であれば、それほど信用力は高くありません。

 

 

 「昨日、すげー変なカッコのオヤジが、かわいい姉ちゃん口説いてて、超面白かったぜ」

 

 昨日 → 事実

 すげー変なカッコ → 評価

 オヤジ → 微妙な事実

 かわいい → 評価

 姉ちゃん → 微妙な事実

 口説いてて → 微妙な評価

 超面白かったぜ → 事実(話し手の主観)

 

 この文を

 

 「昨日の夕方6時ころ、虎の着ぐるみを着た50歳代と思われる男性が、橋本環奈に似た20歳代前半とおぼしき女性に対して、『一緒に飲まない?』と声をかけていたので、超面白かったぜ」

 

 と話したら「法律家か!」と突っ込みたくなりますが、私は興味を持ちますし「お仕事何されてます?」と聞きたくなります。

 

 

 ここに注意するだけで、これまでと人の話の聞こえ方が変わってきます。

 

 ただ、困るのは、事実を述べる文(話)は面白くない(ウケない)という事実です。

 

 先の例で言うと、上の文であれば、「どんなカッコや?」「どんくらいかわいいんだ?」「どうやって口説いてた?」と、突っ込みが入りやすく、会話としては広がりがあります。

 

 一方、下の文は「ふーん」という感想しかでてきません。

 せいぜい、「で、どうなったの?」と、話の続きを促す程度でしょうか。

 

 

 私は、仕事においては事実に基づく会話を心掛け、プライベートでは評価満載の会話を心掛けています。

 

 果たして、↑の文は客観的事実でしょうか、主観的評価でしょうか。

 

 そりゃ、会ってみなくちゃわからない。