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報酬付与の申立て

 

 おはようございます。

 

 親族後見人の方の中には、報酬付与の申立てができることを知らない人がいたりします。

 

 昨日、報酬付与の話をしたので、少しその話を。

 

 

 東京家裁の後見サイトを参照してください↓

 https://www.courts.go.jp/tokyo-f/saiban/kokensite/index.html

 

 

 以下は私なりにまとめたものです。

 

必要な物

 ・報酬付与申立書

 ・収入印紙 800円分

 ・郵便切手 84円分

 ・添付書類

   ・報酬付与申立事情説明書

   ・後見事務報告書

   ・財産目録

   ・通帳コピー等

 

  つまり、必要な物は、4種類の書類、資料、印紙・切手です。

  色字は、後見サイトからダウンロードします。

  印紙は、報酬付与申立書に貼付します。

  切手はどこにも貼らずに提出します。(私はシールタイプの切手を申立書にクリップで止めています)

  通帳コピーは、家裁からのお知らせどおり、A4縦の真ん中に見開きで印刷しています。

   後見サイトから↑

 

 上の画像は拡大コピーしているように見えますが、私は等倍でコピーしています。

 また、上の画像のほかに、表紙をめくったところもコピーしています。

 

 

 

私の手順

 1 財産目録の作成

   締め日時点の財産目録を作成します。

 

 2 報酬付与申立書の作成

   まだ印紙は貼りません。

   印紙を貼ってから書き(入力)始めると、書き間違えるのが人間です。

   印紙の貼付や印鑑の押印は、封筒やレターパックに入れる直前にします。

 

 3 後見事務報告書の作成

   報告期間内に何があったか振り返ります。

   本人の居住環境の変化の有無や、大きな財産の変動がなかったかを確認します。

 

 4 報告期間内の収支の計算

   前回報告の財産目録残高から今回報告の財産目録残高を引いて、報告期間内のプラス・マイナスを出します。

 

 5 報酬付与申立事情説明書の作成

   4で出した金額を記入し、黒字・赤字にチェックします。

   付加報酬を求めるか否かにチェックし、求めない場合は2ページ目以降の添付を省略します。

   付加報酬を求める場合は、資料なども添付します。

 

 

 もっといい手順があればこっそり教えてください。

 

   

 

 

 

 そしてこちらが後見サイトの「よくある質問」のうち、報酬付与の申立てについての部分です↓

 

 Q143・・・知らなかった後見人の喜ぶ顔が浮かびますね。

 

 Q144・・・書類作成の手間を考えれば、毎年義務付けられている報告のタイミングでしょうね。

 

 Q145・・・書記官の涙が見えます。(めんどく・・・)

 

 Q147・・・高いかどうかはともかく、明細は私も知りたいところです。

 

 Q149・・・解任まっしぐらです。ダメ、絶対。

 

 

 

 

 専門職が報酬付与を知らないということはないと思いますが、親族後見人の場合はあり得る話だと思います。

 

 後見人等が報酬を貰えることは法律に定められていて(民法862条、家事事件手続法別表第一13)、そこに専門職と親族の区別はありませんので、親族後見人の方も請求されてみてはいかがでしょうか。