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後見実務?の話

 

 おはようございます。

 

 今日の東京は朝から大雨です。

 学校に向かう子どもたちの傘の列を見つめながら「みんな濡れて嫌だろうなぁ頑張れ~」と思いました。

 と言ってる私も徒歩で事務所に向かい、ズボンも靴もびしょ濡れです☔

 

 

 さて、今日は後見実務?の話。

 「?」がついてる理由は、実際に起きたことではなく、想定事例ということです。

 

 昨日、とある出版社の方が後見実務の本について営業に来られまして、そこで次のような話が出ました。

 

 「被後見人さんが性風俗に行きたいといったらどうしますか?」

 

 これ、私が後見人だったら、「お金があるなら何の問題もないです」と即答です。

 そのことを禁止する理由がありません。

 本人意思の尊重であるとか、愚行権の行使と捉えられます。

 

 しかし、問題はその先にありました。

 

 営「行くことは問題ないとして、お店ではサービス提供契約を結ぶのではありませんか?」 

 

 私「あ!」

 

 後見人をやっていると、「契約」という言葉に敏感になります。

 

 性風俗店で性サービスの提供契約を結ぶ・・・。

 

 考えたこともありませんでしたが、法律構成としてはそうなるのかな?

 そうなるんでしょうね。

 そして、被後見人さんは契約できない・・・。

 

 となると、後見人が同行して契約を結ぶ!?

 

 「えーと、この子で1時間コース」とか!?

 「オプションはこれはありで、これはなしで」とか!?

 

 (場面を想像・・・)

 

 あくまでも想定事例ですが、その営業マンと思わず笑ってしまいました。

 (ちなみに「そういう事例の対処法が書かれたこの本!いかがですか~」という営業です。買いませんでした!)

 

 

 上記の事例で実際に同行するかどうかはともかく、後見業務は、生真面目一本の人生を送ってきた人よりも、あっちへフラフラこっちにフラフラ寄り道回り道の人生を送ってきた人の方が向いてる気がします。

 

 引き出しが多い方が、千差万別の人間を理解・共感できる可能性が高いのではないかと。(軽い自己肯定) 

 

 

 人生とは、愚行権を使う時間。

 なんて言ったら、言い過ぎですかね。

 

 自らが、近からず遠からず。

 

 

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 事務所の外の雨の音がすごいです。

 先の台風で被災した地域に降る雨が少しでも少なくなることを願います。

 すでに浸水被害に会われた地域の皆様、まずは避難をお考え下さい。

 

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