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四門出遊の結果

 

 おはようございます。

 

 GW最終日ですが、事務所に出て作業をしています。

 たまった仕事の量からして、10連休できるほどの余裕はなく、3日ほど出ました。

 しかし、終わらない・・・。

 

 今年のGWは(も?)、事故で命を亡くしたというニュースが多かったように思います。

 

 GWが明けると、日常の暮らしに追われ、忘れてしまうかもしれませんが、人間みんな死にます。

 

 死んだらどうなるのでしょう。

 時間とか宇宙とか、全部「無」になる?

 生まれる前、自分にとってはすべてが「無」だったように。

 右とか左とか、国とか、時代とか、全部「無」。

 

 正直なところ、私にとって死は「恐怖」でしかありません。

 どうなるのでしょうか?無ってなんでしょうか?

 

 子供のころ、夜、布団の中で考え、おびえていました。

 死とは?死んだらどうなるの?いまだに答えは見つかりません。

 

 人間はみんなその日に向かって、一歩ずつ歩いています。

 どこにあるかわからない崖に向かって人間の集団が一歩、また一歩と歩いている。

 みんないつか落ちるとわかっているのに、横を向いて、貧富、容姿、思想、なんだかんだしゃべっている。

 そして、みんな崖から落ちていく。

 

 ブッダの四門出遊(最近、手塚治虫のブッダを買って久しぶりに読んだ。)ではありませんが、老いと病と死と、人間はおびえ苦しみます。

 

 どうすればいいのかなんてことはまったくわかりませんが、多くの人がそこに苦しみや不安を抱えていらっしゃるのではないかと想像できるので、何かできることはないだろうかと考えます。

 

 

 10連休と言いますが、要するに10日ほど死に近づいたわけです。

 現実にこの10日間で失われた命も多くあったと思います。

 

 始まる前も無。終わった後も(おそらく)無。

 始まりの日も知らないし終わりの日も(おそらく)知ることはできない。

 でも終わることだけは確実。

 これを生と呼ぶのであれば、生は何と不明確なものなのか。

 

 不明確なものだからどうでもよいのではなく、少しでも確実なものに近づけたいと思う。

 

 でも、正直、どうすればいいのかわからない。

 

 わからないけど、昔から、字を上手に書きたいと思っている割に努力をしてないことに気が付いたので、字の練習をすることにしよう。

 GWが終わり、日々が始まる。 

 

 

 

 髙野守道