おはようございます。
事務所周辺は雪は積もっていません。ホッとしました。
さて、私は現在、昨年、東京公共嘱託登記司法書士協会が落札した登記官による長期相続登記未了土地の相続人調査委託案件に携わっています。
大変です。
数次相続当たり前です。
10次相続とかあります。
文政、安政、文久生まれとか。
やたらと養子縁組が流行っている家系とか。
古い戸籍の字が潰れて読めないとか。
歌舞伎のように、代々、同じ名前を踏襲している家系とか。
とにかく大変です。
それでも作業した分の見返りがあれば報われるのですが、この案件は最初の被相続人1人に対して幾らと決まっているので、調査がすぐ終わろうが、数次相続になって長引こうが、報酬は変わりません。
大変なうえに、いくらやっても変わらない報酬。
怖いくらいに低廉な報酬。
泣けてきます。
相続が発生したら相続登記。
これを徹底しましょう。
現在、相続登記は義務ではなく、罰則もありません。
しかし、相続登記をせずに放置することは、今回のように税金を投入して調査することになり(あくまでも調査だけ。相続人が判明しても相続登記をお願いするだけ。)、社会全体の損失です。相続登記がされないと所有者不明土地を生み出してしまいます。自分自身の権利の保全という意味でも、相続登記をするべきです。
人間が生活していれば、いつか必ず相続は発生します。相続財産に不動産があり、登記手続きを誰かに頼もうと思えば、司法書士が必要になります。
相続のご相談はお近くの司法書士にどうぞ。
放置された相続登記に泣かされている
髙野守道より