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あだち区民後見人講座

 おはようございます。
 来週、1月28日(月)と2月1日(金)、足立区の区民後見人養成講座で基礎講習を担当させていただきます。
 足立区にお住まいの方が市民後見人になるには、一定の研修を受ける必要があります。座学と実践で、約一年の研修です。
 私が担当するのは、研修に入る前の開講式直後における基礎講習です。成年後見とは?市民後見人に求められるものは?ということを主題とし、前線に立つ者として日々感じていることを話す予定です。
 今はその資料作りに追われています。分量や内容を吟味しながら、市民後見人とは何なのかということを勉強しながら。
 地域住民同士が助け合って生きていく。これはまさに理想であり、市民後見人の増加は、良い社会に結びつくと考えます。専門職として、自分たちの仕事が減るのではないかという杞憂は全くございません。
 求められる役割が違うからです。市民後見人に、本人が背負っている借金問題や相続紛争などの法律問題を解決することは求められません。もちろん、解決していただいても構わないと思いますが、そのような案件は我々が担当し、市民後見人には、安定しているものの支援する身近な人がいない案件を担当してもらえばいいと思います。
 我々専門職は、自分の案件を進めながら、市民後見人の相談役として存在するのが理想ではないでしょうか。
 法律上は同じ「成年後見人」ですから、その仲間として、しかし、特性は違うので、お互いの知識を交換しながら、お互いを高められるようになっていけばいいと思います。
 まわるまわるよ時代はまわる、喜び悲しみ繰り返し〜。と中島みゆきが歌うとおり、いずれ我々も成年被後見人になるかもしれず、その時にこんな後見人が付いてくれたら嬉しいなぁという後見人になればいいだけです。
 反対に、こんな後見人はヤダー!というお笑いのフリップ芸に出てくるような後見人にはならないように。
 こんな後見人はヤダー!
 「会うと必ず報酬の説明をする」
 こんな後見人はヤダー!
 「全通帳を常に持ち歩く」
 こんな後見人はヤダー!
 「口癖が『それ事実行為ですか?』」
 こんな後見人はヤダー!
 「1円使うのに家裁に連絡票」
 R-1グランプリ…
 珈琲が冷めたのでもう一杯。
 髙野守道