高校生を対象にした法律教室。
東京司法書士会法教育委員会が、都内の高校から依頼を受け、講師を派遣して、法律教室を開催しています。
テーマは、毎回、依頼をしていただいた学校と協議して決めます。
各クラスに講師を派遣して授業をするスタイルもあれば、体育館や視聴覚室などに生徒を集めて授業をするスタイルもあります。クイズ形式や各班討論形式など、ただ話を聞くだけではなく、参加してもらえるように工夫をこらしています。
私は今年度から講師登録をし、昨日、初めての講師を務めてまいりました。
一応?緊張しましたが、現役の高校教師を務めている野球部の先輩からいただいたアドバイスを思い出し、問題なくできたのではないかと思います(?)。
いただいたアドバイスというのは、「うまくしゃべろうとせず『こちらが伝えたいことは何なのか?』に主眼を置いて話すとうまくいく」というものです。
メインテーマ「アルバイトにおけるいろいろな問題」
私が担当した細目「シフト問題」
を前提に私が伝えたいことは何か?
「契約が大事」
「労働契約は強者と弱者の契約」
「労働法で大事なことは書面交付になっている」
「契約にないことは断れる」
「あまりにも契約と事実が違えば解除できる」
「合意すれば契約内容は変更できる」
「学生としての特性(試験休み、部活、合宿など)を把握したうえで相手は契約している」
結構あります。
さらに、初講師の登竜門?「司法書士という仕事の紹介と志望動機」のミニスピーチも担当したので、そこで伝えたいことは、
「未来は変えられる」
「法律は社会のルールの一つ」
「法律を知っていれば自分の身を守れる可能性が高まる」
「法律に興味を持ってもらいたい」
「勉強する理由、勉強した方がいい理由」
でした。
最後の「勉強する理由、勉強した方がいい理由」は、長くなりそうなので(法律教室は分刻みで予定が組まれています!)割愛しました。
生徒の様子は手に取るようにわかるので、身を乗り出したり顔を上げて話を聞いてくれていると、こちらも身が引き締まって、話に熱が入ります。
昨日の学校は社会科の授業の一環として扱っていただいたので、チャイムが鳴って授業が始まり、チャイムが鳴って授業が終わる、気分は一日高校教師です。得難い経験をさせていただきました。また機会があれば是非チャレンジしてみたいです。
まぁ、正直なところ、生徒が一番身を乗り出してくれたのは、「23歳でタクシーの運転手になってね、」と話し始めたときだったような・・・。(あれ?今日法律教室じゃないの?)
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