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執務の基礎

 

 加藤新太郎著「司法書士の専門家責任」p15

 

 司法書士の執務の流れは、8つの過程で構成される。すなわち、「①事情聴取、②事実の吟味・事実調査、③資料収集、④法的検討、⑤具体的措置の選択、⑥インフォームド・コンセント、⑦職務執行、⑧依頼者に対する報告・連絡」である。これに即して考えると、相談は、①から⑥までに当たる。すなわち、司法書士が受任する業務にはさまざまなものがあるが、どのような業務であっても、常に相談という作用を内包するという意味で、相談は執務の基礎なのである。