星の王子さまは、大切なものは目に見えないと言ったよね。
9月20日に個人タクシーの権利が移転して、私は無権利者になりました=引退。
ただ、タクシーは9月20日以降も車庫に置いてあり、全く実感がありませんでした。
しかし、本日、譲受者に対し、タクシーを引き渡し、車庫はもぬけの殻となりました。
こうなると不思議なもので、なんだか寂しいんです。
20日に引退し、営業をしていなかったのですが、物理的にタクシーがなくなり、もう、どうあがいても営業ができないのだと思うと、やっぱり。
今までは、司法書士業がこけてもタクシーで生きていけるという保険のようなものがありました。
これからは、司法書士として生きていけなければ、自分はおろか家族全員路頭に迷います。
幸いにして、後見業務をメインに活動していくという当初目標は達成されつつあり、他にも、相続、会社登記、裁判関係なども受任し、なんとかなりそうな目途が立っています。
勉強を開始した日、試験に落ちた日、試験に受かった日、開業した日、そして、今。
心の内にあるものは変わりません。
ひょっとすると、これが「信念」というものなのかもしれません。
目には見えないのだけれど。
タクシーも目には見えなくなりました。
しかし、この20年で経験したものは、私の中にあります。
過去を生かすかどうかは、自分次第。
未来を創るのも、自分。
たった一度の人生。
かけがえのない命。
目には見えないし、言葉にもできないけど、なんか、確かにある。
自分の中に。
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