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契約

 私は、2018年5月16日水曜日、以下の約定にて、譲渡譲受契約をした。
 
 対  象 個人タクシ-車両
 金  額 ○○○万円
 引渡時期 2018年9月下旬
 停止条件 譲受人が個人タクシー営業の許可を得るこ
 
 この条件は実現可能性が高く、事実上、私のタクシー引退時期が決定したようなものです。
 
 現在、個人タクシーを新たに開業したい場合は、引退する人の車両を買い受けると同時にその人の枠をもらう、いわゆる譲渡譲受方式でしか開業できません。好きな新車を買って気持ちよく開業、というわけにはいかないのです。
 
 辞める側からすると、ありがたい話です。走行距離何十万キロでも、値段がつきます。私のように15万キロの車は、まだそんなに走ってないという評価です。
 
 思い返せば、私が府中の試験場で二種免許を取得したのは、20年前の5月13日でした。
 車の運転が好きだし、デスクワークと違って自由な気がするし、色んな人を乗せるタクシーは面白そうだ。世間的な評価は低そうだけど、その仕事がキチンとできないようなら、他の仕事もできないだろう。叩き上げでいこう。
 
 こんなことを思っていました。
 17年後、司法書土試験に合格し、20年後、司法書土一本に絞って引退することになるなんて、思ってもいませんでした。
 
 この2年間は、個人タクシー運転手と司法書士の二刀流でした。
 
 私が、二刀流をやめよう!と決意した途端、かつてないほど二刀流が世間を騒がせています。