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この季節


この季節、高校野球。

西東京大会決勝を見てきました。
OBとして母校の応援です。

完敗でした。
お手本のような試合運びをされました。
先制、中押し、ダメ押し。
エースがピンチでビシッと抑え、四番がチャンスでことごとくタイムリー。うちは清宮の前にランナーをためることさえできず。

負けた瞬間に、負けました!と思える負け。
通常、負けた瞬間は悔しくて悔しくてしょうがないのですが…。
素直に、菅生ガンバレ!とさえ思いました。

今年で四年連続の決勝進出。三年連続の準優勝。
学校関係者の皆様にとって、待ちわびた甲子園でしょう。二年前には、うちにありえない負け方をしてしまい、その借りをキッチリ返された気分です。
思う存分、暴れて来てください!
応援させていただきます!

なぜ、そう思うのか?と考えましたが、おそらく、やってる野球がいい野球だったからでしょうね。
堂々としたエース、頼りになるクリーンアップ、果敢な走塁。派手さはないが強さがある。素晴らしかった。

母校の勝ち負けより、1野球好きとして、いい野球を見せられると嬉しくなります。松本君あたりがこの調子をキープしたら、甲子園で上位を狙えるのではないでしょうか。

それにしても時の経つのが早い。
ついこの前一年坊主だった清宮が引退。
清宮と同時に一年でベンチ入りした服部は、二年前は菅生の目の前で胴上げ投手。今年はマウンドに立つことさえ叶わず。
少し前に練習試合で泣いた雪山がエースとして君臨。
ひたすら野球をやっていたのは、もう20年以上も前の話か。


清宮の夏が終わった。
それは事実だけれど、清宮の同級生三年生の人数分だけの夏が終わったということでもある。みんなの胸に去来するものはなんだろうか。清宮との三年間を振り返り、仲間は何を思うのか。
一生に一度の高校野球。
清宮との高校野球。
笑った日も、泣いた日も。

菅生の夏は終わらない。
若林監督の日本一を目指す!という言葉は、ホンネではないだろうか。それくらいの手応えを感じていらっしゃるのかもしれない。敵をも魅了する素晴らしい野球を甲子園でも見たい!派手さはない、スーパースターもいない。でも、勝てる。

いや、間違えた。

西東京を制して、甲子園に行くなんて、みんなスーパースターだぜ!!
頑張れ菅生!!


実業生も頑張れ!!
野球を続けても続けなくても頑張れ!!


みんな頑張れ!!
俺も頑張れ!!


と思う


この季節、高校野球。